大腸内視鏡

大腸の内視鏡は、苦痛の多い検査と言われています。

主な原因は、大腸の中を空にするための薬入りの2Lの水の服用、検査中の腹痛、検査後の腹満感です。

当クリニックでは、それぞれに対して、工夫を行い、苦痛を最小限にとどめる努力を行っています。

まず、腸をきれいにするために、通常ニフレックという薬入りの2Lの水を飲んでいただくことが多いですが、飲みにくいという患者さんが多いです。当院でも、はじめニフレックを使用していましたが、マグコロールという薬に変更しました。マグコロールは1.8L であること、味は断然良いことから、かなり好評です。また、錠剤も用意しています。錠剤は、ウーロン茶などで飲んでも構いません。

自宅で飲むことも、クリニックで飲むことも出来ます。初めての方や、不安の強い方は、お部屋を用意していますので、クリニックで飲まれることをお勧めします。

     内視鏡準備室にはトイレや更衣室、TVが付いています。

検査中の腹痛の主因は、腸が引き伸ばされることによるものです。大腸は、曲がりくねった臓器であり、ある程度腸が引き伸ばされることは仕方が無いと思いますが、極力伸ばさずに挿入していくことにより、最小限の腹痛(ほとんど痛くない人が多いです)に抑えます。また、敏感な方には、痛み止めを使うこともあります。

ポリープの多くは良性腫瘍ですが、いずれ癌になる可能性があります。小さいものは、育つのが遅いと考えられ、経過観察の方針となりますが、5mm以上のポリープなどが見つかった場合には、内視鏡的に切除した方が良いと考えられています。

当院では、5mm以上10mm以下のポリープであれば、その場で内視鏡的に切除することができます。施設によっては、後日の治療や入院が必要と考えているところもありますが、その場で切除することにより、患者さんの負担は大幅に軽減されます。

10mm以上の大きなポリープは出血などの合併症が起こる可能性を考慮して、連携病院(済生会宇都宮病院)を紹介させていただいております。

尚、済生会宇都宮病院には、開業後も大腸内視鏡検査のお手伝いに行っています。

 

大腸内視鏡の流れおよび注意点

1.前日の朝から消化の良い食事を摂っていただきます

2.前日は、夜9時までに食事を済ませ、以後食事を摂らないでください

3.前日の寝る前に、下剤を内服していただきます

4.服用が望ましい薬(血圧や狭心症の薬など)は、起床後すぐ内服してください

5.検査当日の朝から、ご自宅か当クリニックで1.8Lの腸洗浄剤を飲用し、腸の中をきれいにします

6.盲腸まで(一番奥まで)内視鏡を挿入したら、モニターに映ったご自身の大腸内部を見ながら、検査を受けられます

7.検査終了後、検査結果の説明を行います

8.組織の一部を採る「生検」を行った場合は、顕微鏡の検査結果を後日(通常1週間後)に説明します

9.ポリープの「切除」を行った場合、傷の安静を保つ注意点がございます。再度、ご説明します

10.状況に応じて、検査後少し休んでから帰宅していただくことがございます
 

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